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VOL.024 タイミング妊娠法〈後編〉

2004年01月19日

                         
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□■□       ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
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◇           《毎週土曜日配信》        VOL.024

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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。

まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、たまたま、うまくいかないと
ころをセルフケアによる、自然な方法によって、本来、私たちに備わってい
る生殖能力を取り戻すことにチャレンジしませんか?

そんなチャレンジを私たちは応援させて頂きます。

このメルマガの内容に関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

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皆さん、こんにちは。いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

昨日の前編に引き続き、タイミング妊娠法の後編です。

早速、前編に関してメールを頂いております。
そんな中で気になったメールが何通かあります。

基礎体温表はつけてはいるが、
月経が不順なので、いつ排卵日なのか、
それどころか排卵があるのかどうかも分からなかったので
基礎体温をつけても意味がない、
だから、つけたり、つけなかったり。
こんな状態では、タイミング妊娠法も実践できない云々という内容でした。

基礎体温表が綺麗な2相性を示し、
排卵日も容易に特定出来る、
もちろん、そんな状態にこしたことはありません。
でも、ここでよくよく考えて頂きたいのは、
基礎体温表から排卵日を予測し、特定することが目的では決してない、
ということです。
お分かり頂けますでしょうか?

不妊改善を山登りにたとえて考えてみましょう。
目指すは、"妊娠、出産"という頂上です。
いろいろな登頂ルートがあります。
各人の現在位置は、それぞれに違い、
克服すべきいろいろな尾根や沢があります。

ここで大切なことは、
自分たちの現在位置を把握することです。
基礎体温表は現在位置を指し示してくれる唯一の情報源です。
基礎体温表の見方にあったように、
高温相がない状態なのか、
2相あるのだけれども、高温相が短い、低温相が長い等、
そこから、講じるべき適切な改善策も教えてくれます。

ですから、まだまだ頂きまでは多少、時間がかかる、
という理由で基礎体温表という地図を軽視したり、
捨ててしまうのはとんでもない勘違いと言えないでしょうか?

まずは、自分の現在の状態を知ること、
不順ならば不順なりのリズムがあります。
そして、改善や工夫をする中での"変化"を掴むこと、
自分のカラダです、自分が一番把握してあげる必要があります。
メルマガの内容も単なるノウハウではなく、
可能な限り、メカニズムを正しく理解することを主眼にしている積もりです。
だから、継続してつけることが大切なのです。
もちろん、不妊治療中でも基礎体温表の役割は同様です。
この考え方に立っている限りは、
よくある、先生任せの治療で、後で後悔するなんてことは有り得ません。

もしかしたら、頂上は近い、と思っていたのに、
まだまだ先であったということもあるかも知れません。
でも、実は、一番大切なのは、
頂上に登ることそのものではなくて、
二人で手に手をとって、
助け合い、
気遣いあい、
登山を楽しむことではないか、
と思ったりします。

登山の楽しみは、
登頂であると表面的には見えます。
ところが、実際に登山を何年も続けてみると、
計画すること、
登っている途中の景色に感動すること、
道中の植物や動物を観察すること、
自然の空気に触れること、
一緒に登る人達とのチームワークや触れあいが、
実は頂上に登ること自体よりもあとあと印象に残っているものです。

またまた前置きが長くなってしまい恐縮です!

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         タイミング妊娠法の実際〈後編〉

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前編は、排卵時刻を知るために、基礎体温表から推測することを説明して終
了しました。後編は、子宮頸管粘液や排卵日検査薬で調べる方法の紹介から
です。基礎体温表は、グラフの推移から排卵日を予測するとは言うものの、
厳密に言えば、体温が高温期になったときに既に終わった排卵日を推測する
ということになります。ですから、ポイントは継続した周期の傾向を把握す
ることにあります。それに対して、子宮頸管粘液から調べる方法は、排卵日
前の粘液の変化から来るべき排卵を予測します。

●子宮頸管粘液から推測する
子宮頸管の内側には粘液が充満しています。この粘液の状態は、月経周期中、
ホルモンの働きによって変化します。この変化から膣粘膜の感触と膣粘液の
状態から排卵を予測しようとする方法です。まずは、どのように粘液の状態
が変化するのか見てみましょう。

[第一期]
月経が終わったあとの3、4日間は膣粘膜が乾いた状態。粘液はない。
[第二期]
第一期のあと、膣は湿気が出て、少量の粘液が出ます。粘液は不透明で、黄
色がかって粘り気があります。この状態が3、4日続きます。
[第三期]
膣が濡れて滑りがよくなります。粘液の量も増え、透明で、卵の白身のよう
な状態で弾力性があって滑らかです。指先にとり、親指と人指し指でつまみ、
ゆっくりと離すと、糸を引いて4センチから15センチくらいに糸を引いて
延びます。この状態が約3日続きます。この第三期が動物の発情期にあたり
ます。粘液の量が最後の日がもっとも多くなり、この日、もしくは翌日が排
卵日になります。

第三期のあと、膣は再度、第二期と同じ状態に戻って、2日程度続いた後、
第一期になり、次の月経まで続きます。

尚、クロミッドなどの排卵誘発剤を服用中は、副作用として、頸管粘液が少
なくなってしまう場合があります。その場合はこの方法による排卵日の推測
は困難です。

●排卵日検査薬
排卵日検査薬は、ドラッグストアや薬局で購入可能です。排卵日検査薬は、
LHサージと呼ばれる排卵前の黄体形成ホルモンが大量に分泌される現象を
利用するものです。LHサージのあと、15〜24時間以内に排卵すると言
われています。血中のLH(黄体形成ホルモン)の量を測定するのが正確で
はあるのですが、血液中のLHは20分後にその半分が尿に出てくることか
ら、排卵日検査薬は尿中のLHを調べることで、排卵日を推測するものです。

★基礎体温表、頸管粘液、排卵日検査薬の3つを併用して予測する

これまで紹介してきた基礎体温表、頸管粘液、排卵日検査薬の3つを併用す
ることで、より正確な排卵日を予測することが可能です。推測した排卵日の
前日と排卵日、そしてその翌日の3日間、夫婦生活を持つようにします。こ
れは排卵日検査薬が陽性になった日から3日間になります。ポイントは、連
続して行うことです。前述したように精子の受精能力は、48時間であるこ
とを考えると、2日に1回の夫婦生活で良いのではという考え方もあるよう
ですが、48時間というのはあくまで平均値であり、それよりも短いという
ことも有り得ること、より確率を高めるという観点から、毎日というのが望
ましいと言えます。

★さらに妊娠の確率を高めるために

●前戯やオルガスムは受胎率を高める
要するに女性の性的な興奮が高いほど、卵胞ホルモンの分泌が促され、それ
によって子宮頸管粘液の分泌が増えます。この粘液量が多いほど、膣や子宮
頸管内の環境が精子にとって、より好ましい状態になるのです。男性も同様
に男性ホルモンの分泌が増加することで、射精される精子数や精液量が増え
ると言われています。

さらに、女性のオルガスムは、排卵を誘発するのではという説を唱える専門
家もいるようです。人間のタイミングのミスマッチは、人間が自然排卵動物
で排卵が予測しにくいことにあることは既にお話した通りです。ところが、
オルガスムによって排卵が早まるのではないかと言われています。もし、そ
うであれば、交尾排卵動物のような受胎率の向上が期待出来るというわけで
す。ただし、科学的根拠はないそうですが。

★タイミング妊娠法の落とし穴

最後になりますが、もしかしたら最も大切なことかも知れません。これまで
タイミングが大切だ、と連呼してきました。それはその通りなのですが、実
際の夫婦生活という面から考えてみると、二人の意思に全く関係なく、夫婦
生活、則ち、セックスの日が決定してまうわけです。人間ですから、自然な
感情の高まりによって、というのが、繰り返しますが自然で、タイミングが
予め決められているのは、不自然です。特に男性にとっては深刻な問題を引
き起こすことになりかねません。私たちのところに寄せられる相談でも、タ
イミング云々を言い出してから、ご主人の気持ちが萎えてしまい、夫婦生活
が不能になってしまったというケースがよくあります。ですから、いかに、
自然にタイミングを合わせるか、ということがとても重要になってくるので
す。

どうするか?

もちろん、正解はありません。意識するなと言っても無理でしょうし。やは
り、お互いの気遣いと、工夫、ということになりますでしょうか。これだけ
はノウハウなんてありませんね。

【参考文献】--------------------------------------------------------
「タイミング妊娠法」市川茂孝著 
「生殖革命」石原 理著
「Natural Solutions to Infertility」MARILYN GLENVILLE,PH.D.著
「GETTING PREGNANT Naturally」Winifred Conkling著
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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
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現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォローさせて頂きます。

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■編集後記 
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2回の渡り、タイミング妊娠法をお送りしました。
いかがでしたでしょうか?

続々と皆さんからの「妊娠報告メール」を頂いております。
毎号、コーナーを設けて、ご紹介するのが良いのか検討中です。
やはり、ただ単に、妊娠しました、なんていうのではなくて、
皆さんの参考にしてもらえるような内容にしたいと考えています。
妊娠報告アンケートをご用意しようと思っています。

寒い日が続きますが、くれごれもお身体、ご自愛下さい。

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妊娠しやすいカラダづくり LCN [Life Care News] No.024
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【発行】 株式会社ライフケアマネージメント
【編集】 細川忠宏
【監修】   荻田浩司(内科医・医学博士)
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