プレマタニティビクスを導入し、一人でも多くの方々に望みを叶えていただけるような、そんな効果的なクラス運営を実現するために、このプログラムの開発に携われたドクターである、郡山純子先生にお話しをお伺いしてまいりました。
石塚産婦人科副院長
郡山純子先生
山形大学医学部卒業後、慶応義塾大学医学部産婦人科学教室入局 、1995年より、東京歯科大学市川総合病院産婦人科に勤務を経て、石塚産婦人科副院長。現在、自治医科大学医学部研究生として、男性不妊の研究中。
先生は、不妊症をご専門とされる婦人科医として、不妊に悩むカップルのために、日々、診療活動にあたられ、自治医科大学で男性不妊の研究にも携わっておられます。また、日本マタニティフィットネス協会のプレマタニティビクスの開発にも携わり、ご自身もインストラクターとして、ご指導されるという、赤ちゃんを望むカップルにとっては、まさに、オールラウンドに頼りになる先生です。
すべてのベースに感じられる“安心”
不妊症というと、いかにも病気であるかのようにとらえてしまいがちですが、皆さん、身体的な痛みを訴えて病院にかけこむわけではなく、悩みと言えば、とにかく、“赤ちゃんが欲しいのにできない”、ただ、それだけです。
“症状”としては、「身体の痛み」というよりも、心配や不安、そして、いろいろなプレッシャーを感じていたりと、むしろ、「心の痛み」と言えるのかもしれません。
であれば、身体のケアと同様、心のケアも大切なのですが、まだまだ、十分であるとは言えない現実があるように思えてなりません。
そんななか、郡山純子先生が、副院長をつとめていらっしゃる石塚産婦人科では、希望されれば、病院内の別棟にあるJスタジオで、プレマタニティビクスを受けることができ、レッスン終了後には、ゆったりとした雰囲気で、郡山純子先生が、個別に、基礎体温表をチェックしたり、治療方針の確認やカウンセリングをなさるという、ちょっと、“あり得ない!”と思ってしまったくらい、理想的な治療環境があります。
細川) 私たちのところで受講されている女性の皆さんは、口々に、“安心して取り組める”のが嬉しいとおっしゃいます。不妊治療に携わるドクターが開発に携わったプログラムであるということが大きいと思います。 また、実際のレッスンでも、一つ一つの動きについて、何のためにやっているのか、そして、どんな効果があるのかを説明していただけるので、モチベーションが高まるようです。
郡山先生) PMBは、妊娠を希望する女性たちを対象とした、性機能を高める運動療法です。 ただし、女性の場合、ホルモンの分泌と心の状態の変化には、密接な関係がありますから、妊娠しやすい体の状態にするためには、単に、生殖器官だけをみるのではなく、心の状態を含めたからだ全体をトータルでとらえることが大切です。そういう意味からも、安心して、取り組んでもらえるのはとてもいいことですね。
細川) また、“とにかく、楽しい”と言われます。“身体を動かすことが、こんなに楽しいとは思わなかった”なんて言ってくれる方もいます。私も、ボディリフレッシュパートでは、自然に、笑顔になっている自分に気づいて、驚いたりしています(笑)。
郡山先生) そうですね。私たちの病院内のスタジオでも、PMBに参加される方は、日頃は、なかなか授からないことのストレスや先の見えない治療への不安を抱えながら頑張ってらっしゃる方も多いと思うのですが、レッスンが進むにつれて、いつの間にか、笑いが絶えず、終わった後は、リラックスされ、また、受けたいと言っていただけたりします。そんなときは、本当にうれしいですね。そして、“安心”や“リラクゼーション”は、女性機能の活性化にプラスに働きます。
骨盤内の血液循環を促すワーク
細川) 身体的には、冷えが改善されるという声が圧倒的です。特に、下半身があたたまると、口を揃えておっしゃいます。先週も、長年、強い冷え性に悩まされてきたという女性が、初めてPMBを受けられて、終わってすぐは、それほどでもなかったけれども、その日の夜から翌日にかけて、下半身がずっとポカポカしていたと言って、本当に驚き、喜んでおられました。
郡山先生) 妊娠しやすい体をつくるためには、全身、特に、骨盤内の血液循環を促すことが大切です。そのため、PMBは、骨盤内を温める動きが多く含まれています。PMBの一番の特長です。骨盤内に位置する子宮や卵巣への血流を促進するということは、それらの生殖器官へ、酸素や栄養素をスムースに送りこみ、老廃物をすみやかに運び出すということで、それによって、子宮や卵巣の機能が正常化し、活性化するのです。妊娠しやすい身体になるためには、“骨盤へのアプローチ”と“リラクゼーション”がカギになります。
細川) PMBでは、すべての動きに意味があって、経験すれば、するほど、そのきめの細やかな構成と専門性の深さに気づき、その度に驚かされ、導入してよかったなと思っています。
郡山先生) そうですね。PMBのすべてのワークは、女性の性機能を活性化することにつながっています。例えばレッスンのはじめに行うセルフゾーンマッサージでは、自分で手と足のホルモンゾーンを押したり、ボディーリフレッシュパート(エアロビクスパート)では裸足で足裏を刺激し、ホルモン分泌を活性化するゾーンに意識を向けるようにしています。
細川) FLに参加される方で、35歳までの女性では、不妊の原因として、月経が不順で、排卵しない、あるいは、排卵しづらいとい方が少なくないようです。
郡山先生) 排卵障害の治療には、内服薬や注射があります。しかし、何よりも大切なことは、適正体重を保つことです。やせすぎや太りすぎは排卵をうまく促すことができません。食欲がないかたが運動することにより、「おなかがすいたな。体にやさしいごはんが食べたいな。」と思ってくださったら嬉しいです。また体脂肪が気になるけれどうまく運動を継続することができなかったかたが運動に興味を持って下さるよう、楽しく有効なレッスンを心がけています。
細川) FLに参加される方は年齢的には、35歳以上の方が7割くらい、そして、4割弱は40代の女性です。そして、高度生殖補助医療を繰り返していらっしゃる方も少なくありません。特別、不妊の原因になるようなものはなく、年齢的なことで、授かるまでに時間がかかっているというケースが多いようです。そのような場合でもPMBは有効なのでしょうか?
郡山先生) もちろんです。原因不明と言われているかたこそ、自分にできることを探していただきたいと思います。それは運動だけでなく、食事や睡眠も大切です。心地よい運動、心地よい食事、心地よい睡眠が必要なのです。PMBを行うことで基礎体力をつけ、骨盤内の血流を促し、妊娠しやすい体を自分で作っていくのです。
細川) トレーニングの継続効果という観点からも、やはり、自宅でもエキササイズをやるのがよいのでしょうか?
郡山先生) そうですね。週に1〜2回のPMBだけで終わりにせずに、自宅へ持ち帰っていただきたいですね。自宅で、あるいは、夫婦で体を動かすように出来ればいいですね。1日30分以上、週に3回以上の運動は、生活習慣病のリスクを低くすることがわかっています。PMBのプログラムの中で、気持ちよく感じられるものや気に入ったものを、自宅でもやるとより高い効果を得ることができます。
細川) 郡山先生は、男性不妊がご専門でもいらっしゃるのですが、最近は、ご主人に不妊原因があるというケースも増えているように思いますが、男性にとっても運動療法は有効でしょうか?
郡山先生) はい。運動をすることで体重をコントロールし、精神的にもリフレッシュしていただきたいと思います。 よりよい精子を選別するための方法はどの施設にもありますが、その選別された精子の数によって人工授精、体外受精、顕微授精のいずれかの治療法が必要となります。しかしその良好な精子の数は、男性の疲労度や禁欲期間によって変わることもあるのです。ストレスを避け、禁欲期間は3日から5日がベストであると考えられています。また、圧迫するような下着は避け、血流をよくすることも大切です。これは女性と同じですね。
細川) 最後に、FLに参加されていらっしゃる方々、そして、サイトをご覧になっていらっしゃる、お子さんを望まれるカップルへのメッセージをお願いします。
郡山先生) ママになりたい、パパになりたいと一生懸命がんばっていらっしゃるみなさん、心と体はひとつです。疲れたなと思った時は、ステップアップばかりが大切ではなく、お休みしたり、ステップダウンすることも大切です。 一人で悩んでいると、心も体も苦しくなります。どうぞこのFLやPMBに来てください。同じような気持ちでがんばっている仲間とともに、一緒に妊娠しやすい体つくりをしていきましょうね。 みなさんの持っている妊娠力を信じています。
細川) 本日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。


