編集長コラム

細川 忠宏

外と内のバランスを大切にしたい

2014年12月31日

最近、私たちのところに寄せられる質問や相談に接していて、過度な不安を抱いているのではと思うことが、度々、あります。

あくまでも個人的な印象ですが、その源は「情報が多過ぎること」にあるように思えてなりません。

このメルマガをはじめたのは2003年ですが、その頃に比べると「妊活」情報がとても増えました。特に、この2、3年はすさまじい勢いです。広辞苑には、情報とは「(ある特定の目的について)、判断を下したり、行動を起こしたりするために必要な、種々の媒体を介しての知識」とあります。確かに、選択肢が増え過ぎると、迷いが大きくなり、行動が起こしづらくなるのかもしれません。

情報はなかったり、少なかったりするのも困りますが、多過ぎても消化不良を起こしてしまうようです。情報というのは目に見えるものではありませんし、無料で簡単に手に入るからといって、決して、なめてかかってはいけないということだと思います。

情報量をよりよい判断や行動に結びつけるためには、情報を取捨選択し、消化吸収する力も同時につけていく必要があるということでしょうね。

そして、どんな情報を取って、どんな情報を捨てるべきか、その基準はそれぞれの人、それぞれのカップルによって、全く異なります。

たとえば、家を出るときに、傘を持っていくべきかどうかは、天気予報という情報はあくまで判断や行動に必要なものであって、答えを示してくれるわけではありませんし、たくさんの天気予報に接すればいいというものでもないでしょう。自分にふさわしい答えを出すためには、天気予報という情報だけでなく、その日の行動予定、すなわち、どこに、どんな交通手段で行って帰ってくるのか、そして、どんな目的で、どんな服装で外出するのかも、必要な判断材料です。

誰にでもあてはまる正解がなく、自分にふさわしい答えを出すには判断の基準は「外」ではなく、「内」に求めるべきでしょう。

つまり、判断する際の基準は要不要、損得だけでなく、自分の好き嫌いや価値観も大切にしてはじめて、納得の行く答えに近づけるのだと思います。

そのためには、しばしネットを切断し、お互いの好き嫌いや世界観、そして、価値観を、今一度、ふたりで考え、話しあい、確かめあうことが大切ではないでしょうか。