★幸福も不幸も一時的なもの?
「the Economic Journal」という専門誌に、
数百人のドイツ人を対象に、自分の人生の満足度について、
20年間に渡って追跡調査を実施した結果が発表されています。
結婚したり、子どもを授かるといった人生の大きな出来事に、
人間は大きな喜びを感じるのだけれど、
それは、一時的なもので、
人生の幸福度はそんな出来事には影響されないというのです。
反対に、子どもがいないことや離婚するといった事も、
悲しみは一時的なもので、
同様に、ハッピーな人生かどうかとは無関係であることが分かったとのこと。
ちょっと、ショッキングな内容です。
結婚や子供が生まれるといった“出来事”で感じる幸福感は続いても2年、
その後、幸福度合いは、元のレベルに戻るのだそうです。
そして、最も精神的に長く落ち込む“出来事”は失業で、
だいたい、5年くらいは尾を引くとのこと。
改めて“人生の幸福”について、深く、考えさせられました。
誤解しないでいただきたいのは、だからといって、
お子さんをなかなか授からないこと、また、授かることができないことは、
たいしたことじゃないと思ったわけでは、決して、ありませんし、
ましてや、授からなくてもいいじゃないかと言いたいわけでも、
決して、ありません。
そうではなくて、いつ授かるのか、
また、授かることが出来るのか出来ないのかは、
ハッピーな人生かどうかとは、全く、関係がないということ、
そして、人生で感じる幸福感には2種類ある、そう思ったのです。
★2種類の幸福感
研究チームのリーダーは、象徴的なこととして、
巨額の宝くじがあたった人は、
意外にも、ほぼ全員、幸福な人生を全うしていないこと、
反対に、不幸にも交通事故で下半身付随になっても、
数年後には、事故に遭う前の幸福レベルに戻ることを挙げています。
つまり、人間には、
“幸福感度サーモスタット”が備わっていて、
嬉しい出来事や悲しい出来事に感化されたとしても、
しばらくすると、それぞれの個人の幸福度合いのレベルに戻る、
そんなメカニズムが働くようだと解説してくれています。
もし、この理論が正しければ、
悲しみや辛さは、決して、一生涯続くことはない、
それと同時に、人生で感じる喜びには2種類ある、ということになります。
1つは、テンポラリー(一時的)な喜びで、
人生で遭遇するさまざまな出来事で感じる喜びです。
“出会いがしら”の幸福、不幸とよんでいいかもしれませんね。
そして、もう1つは、パーマネント(永遠)な喜びです。
これは、“テンポラリー”な、
そして、“出会いがしら”の悲しみ、辛さを経験するなかで、
徐々に、徐々に、“感じるココロ”が培われていくことによるものです。
“感じるココロ”は、少し、努力も必要かもしれません。
それは、自分のせいではない不幸なことがおこっても、
逃げずに、正面から、真摯に受け入れる努力です。
★他力か自力か
さらに、こんな見方もできるかもしれません。
テンポラリーな幸福は、
たとえ、自分のチカラによるものに見えても、
実際には、偶然が支配するところが大きいように思います。
それに対して、
パーマネントな幸福感は、
自分たちで獲得できるところが大きいように思うのです。
この研究報告に、なぜか、とても、とても、勇気づけられました。
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