What(何を)ではなくHow(どのように)
2007/1/13
 

★情報を活用するか、それとも、情報に振り回されるか

最近、あちこちのスーパーで納豆が売り切れているそうです。

テレビの健康番組で、納豆を1日に2パック食べると、
高いダイエット効果が得られると放映されたからだそうです。

納豆に含まれる大豆イソフラボンは、
ダイエット効果のあるDHEAというホルモンを増やすという、
あるアメリカの学者の見解を拠りどころにしているようです。

あいかわらず、効果的なダイエット法への関心は相当高いようで、
楽して痩せたいという非現実的願望と言えば、皮肉が過ぎるでしょうか。

まあ、納豆2パックを毎日食べても何百円のことですし、
もちろん、ダイエット効果は得られなくても、
健康にはとてもよいものでしょうから、
それほど目くじらを立てることもないのかもしれませんが、
種々雑多な情報があふれている現代の社会を生き抜いていくうえで、
こんな情報の受け取り方をしていては心もとない限りです。

たった1つの体内のホルモンや成分の多い少ないが、
体重の増減にどれほどの影響を及ぼすというのでしょうか?

体重が増えたり減ったりするのは、
多くの要因が複合的に作用した結果であって、
特定の成分をせっせと摂り続けて痩せられることはあり得ません。

不妊関連では、アメリカの学者のこんな論文が報告されています。

それは、トランス脂肪酸をたくさん摂取する女性は、
排卵障害の不妊になりやすいというものです。

納豆のダイエット効果と同様に、
トランス脂肪酸を食生活から完全に排除すれば、
不妊が改善されるという単純なものではありません。

ご承知の通り、特定の食べ物や成分の多い少ないによって、
妊娠しやすくなったり、しづらくなったりするものではありません。
妊娠する力を左右する要因は複数で複合的なのですから。

★情報リテラシーを高める

最近、“情報リテラシー”の重要性が叫ばれています。

情報リテラシーとは、簡単に言ってしまえば、
情報を自分の目的のために活用する力のことですが、
逆に言うと、そんな力が必要とされるほどに、
現代社会というのは、
正しい情報や間違った情報が、
また、自分に必要な情報や不必要な情報が、
はたまた、自分に都合のよい情報や不都合な情報が、
それはもう、大量に入り乱れて発信されているということに他なりません。

もちろん、情報リテラシーなんて身につけなくても生きてはいけるでしょう。
もしかしたら、一番楽な生き方かもしれません。
何でも他人の言うことを聞いて自分で考えないことですから。

たとえば、病院に行って、先生の言うことを素直に聞いて、おまかせする。

ただ、どんな結果になろうとも、
それも素直に受け入れなければなりません。
もしも、思わぬ結果になった場合でも、
文句を言ったり、後悔しても、もはや、手遅れです。
自分で決めなかったわけですからね。

不妊を改善する場合、或いは、不妊治療を受ける場合、
いくつかの考え方や方法、治療法から、
自分たちに最適だと思えるやり方を選ばなければなりません。

不妊というのは、緊急を要したり、
命にかかわるような病気ではありませんから、
専門家や経験者に相談すれば、
それぞれ、少しずつ違ったことをアドバイスされるかもしれません。

だから、最後は、二人で決めるしかありません。

ここで、重要になってくるのが“情報リテラシー”なのです。

★What(何を)ではなくHow(どのように)が大切

不妊という状態、または、不妊治療というのはとても複雑なものです。

そして、不妊と一口に言っても、
それぞれの夫婦によって、その状態は千差万別です。

そんな状況では、
妊娠する力を高めるために、
自分たちに最適な方法を考える場合、
何を摂ればよいのか、或いは、何をすればよいのかは、
だいたいは、出揃っていると思うのです。
そして、「何」には、自分たちに最適な答えなどないことを理解すべきです。

それよりも、既に、出揃った物や方法論を、
「どのように」取り入れるのが自分たちに最も最適なのか、
それを考えることが大切なことだと思うのです。

1日に2パックの「納豆」を食べることが正解ではなく、
自分は、「どのように」食べて、
「どのように」運動をすれば、
ダイエットに成功するのかを“考える”ことが大切なのです。

「トランス脂肪酸」を摂取しないことが正解ではなく、
自分たちは、「どのように」食べて、
「どのように」生活すれば、
妊娠する力を高められるのかを“考える”ことだと思うのです。

いかがでしょうか?

カラダの状態が変化するのは最低限の時間が必要です。
情報に振り回されるのは大切な時間の無駄です。

このメールマガジンが、
皆さんの情報リテラシーを高めるために、
お役に立つことが出来れば幸いです。

 
     
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