なかなか授からない期間が長くなると、
焦る気持ちを抑えることはとても難しいものです。
それは、子供をつくる決意さえすれば、そして、避妊を止めさえすれば、
直ぐに授かるものと思い込んでいたからかも知れませんね。
ところが、実際のところ、
避妊を止めてから1年間経っても、授からないことは、
珍しいことではないのです。
そうです、意外にも、妊娠するのは時間がかかるものなのです。
なぜなら、妊娠の扉は、常に開いているわけではないからです。
皆さん、既にご存知かも知れませんが、
なぜ、妊娠するのに、時間がかかってしまうのか、
詳しく、確認することにしましょう。
まずは、女性の生理周期中に、
妊娠の可能性が高まる日は、排卵の前後のほんの2、3日です。
通常は、1周期に、1個の卵子が排卵されます。
精子と出会い、受精が成立可能なのは、排卵後18〜24時間以内です。
ところで、1年間、妊娠しないといっても、
女性によって、妊娠するチャンスは平等ではありません。
もしも、毎周期、規則正しく28日であれば、
1年間に、生理周期は13回やってくることになりますから、
妊娠の可能性の高い日は1年間で26〜39日ですね。
ところが、周期が長くなればなるほど(普通は、低温期が長くなります)、
1年間の生理周期は少なくなりますから、
自動的に、妊娠の可能性の高い日も少なくなるわけです。
そして、皆さん、生活しているわけで、
夫婦生活を最優先できる日ばかりではありませんね。
二人の都合というものがあります。
いかがですか、妊娠の扉は、意外にも、閉じていることが多いようです。
そして、扉が開く機会は、個人差も大きいことが理解できます。
同じ1年間、妊娠しなかったといっても、
実際には、それぞれのカップルによって、状況は異なるのです。
不妊期間の長さで、自分たちを不妊と決めつけるのは危険なわけですね。
まだ、この話しは続きます。
その、妊娠の可能性の高い日に、
ラッキーにも、夫婦生活を持てたとしましょう。
因みに、そのために最も確実は方法は、
生理周期を通じて、週に3回の夫婦生活を持つことです。
で、そのようにして、
妊娠の可能性の高い日に夫婦生活を持てたとしたら、
妊娠するわけではなく、女性の年齢が35歳までであれば、
だいたい、1周期あたり、自然妊娠する確率は、20%と言われています。
そして、35歳以降、徐々に、その確率は低下し、
40歳になると、5%ほどになるのです。
さらに、この話しは続きます。
今迄、お話ししてきたのは、
妊娠のプロセスに何の問題もないケースでのことです。
これも、皆さん、よくご存知の通り、
妊娠は、複雑なプロセスを経て、始めて成立するものです。
それぞれのステップにおいて、
妊娠しにくくする要因となるものは、それこそ、多数、存在します。
ただし、常に、それらの要因は、
妊娠を妨げたり、妊娠しにくくさせているわけではなく、
それぞれの周期によって、協力的な場合もあれば、
非協力的なこともあったりと、なんとも気まぐれなところがあるのです。
ですから、明確になっていようと、なかろうと、
何らかの要因があれば、さらに、そこでも、妊娠の扉は、
非情にも閉じられてしまうわけです。
いかがでしょうか?
すぐに、妊娠しないからと言って、
なにも、慌てたり、焦ったり、そして、悲観する必要がないことを、
ご理解頂けましたでしょうか?
もしも、お二人に、何らかの絶対不妊の原因がないのであれば、
事は、“時間の問題”なのです。
このことは、最近、不妊ではないかと自覚し始めた方だけでなく、
既に、不妊治療を受けておられる方、
また、高度な治療にステップアップしようとされている方、
さらには、何度か高度な治療を受けられた方にも言えるのです。
なぜなら、先生は、お二人、特に、女性のカラダの状態を、
治療周期を重ねる度に、徐々にですが、掴んでいきます。
そして、それぞれに特有の状況を把握していくことによって、
より、それぞれに相応しい策を講じていくからです。
やはり、時間がかかるということです。 |