不妊
 
 
 
 
妊結果をコントロール出来るなどと思わぬこと
2006/4/16
 

私たちは、自身の体に備わった生殖活動をコントールできるのでしょうか?

こう改めて、聞かれると、
そんなこは不可能であることくらい、誰だって知っています。

ところが、そのように、頭では理解しているのに、
私たちは、実生活では、
まるで、 自分たちの支配下におけるかのごとくに考え、
そして、振る舞っています。

例えば、不妊に悩んでおられるご夫婦は、
皆さん、口を揃えて、 避妊を止めれば、
すぐに、妊娠出来るものと思っていたとおっしゃいます。

また、結婚の際に、決まって聞かれることは、
「お子さんはいつ頃に?」とか、
「お子さんは何人つくるのですか?」とか、
妊娠を望むようになったらなったで、
「神経質になったらダメよ」、
或いは、「これ食べて、あれ食べて」、
しまいには、「こんな体位でこうやって」等まで、
ご親切ではありますが、
有り難くないアドバイスを頂戴することになります。

生殖も、機械を操るかのように、
コントロール下におこうとするのが、私たちの普通の意識のようです。

ところが、そんな意識は、
なかなか、妊娠しないとなると、
悩みや苦しみを大きくしてしまうのです。

なぜなら、妊娠できないことで、自分を責めるからです。

要するに、自分は、妊娠することに、“失敗した”となるからです。

例えば、それまでの、自分の生活習慣のせいにしてみたり、
或いは、ストレスのせいにしてみたりします。

もっと、悲しくなってしまうのは、
よく分からないけれども、 なぜか、自分の身体が不完全だからとか、
とにかく、自分が悪い、なんてこともあります。

実際、驚くほど、よくあります。

ところが、妊娠のジグソーパズルを完成させるために、
私たち、人間の手で、全てのピースをはめることは、不可能です。

ですから、手元のピースを、全て、正しくはめたとしても、
要するに、全ての準備と用意をしたとしても、
必ずしも、望みが叶わない結果になることもあるということ、
かつ、それは、誰のせいでも、誰の責任でもないのです。

ただし、くれぐれも、誤解しないで頂きたいのは、
自分なりの努力をすることは、無駄であると言っているのではありません。

妊娠しやすいカラダづくりのためのさまざまな努力は、
妊娠への近道になることは間違いありません。

ただ、生殖を、100%、私たちの支配下におくことは出来ない、
ですから、たまたま、悲しい結果に終わったとしても、
自分を責めても、全く、仕方のないことだと言いたいのです。

私たちがコントロール出来ることについては努力を惜しまず、
そして、私たちがコントロール出ないことは謙虚に受け入れること、
自分たちを見失うことなく、
不妊の期間をうまくやっていくためには、
最も大切なことではないかと思うわけです。

生殖のプロセスは、人間には、100%コントロール出来ない、
このことは、頭では、理解している積もりですが、
現代社会は、そんな当たり前なことを、
忘れさせてしまう風潮が蔓延しているようです。

 
     
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