66歳の女性が女児を出産したことは、
新聞やテレビ等のニュースで話題になっていますから、
ご存知の方も多いでしょう。
なに〜!、66歳? 30代の私でも、こんなに苦労しているのに!
なんて、思わず、そんな不合理さを嘆いた方もおられるかもしれません。
私もこの新聞やテレビの報道をみて、「?」と感じるところがありました。
このニュースは、ルーマニアで66歳の元大学教授の女性が、
女児を出産したとのことで、
出産年齢としては世界最高齢の記録であるというものでした。
ただし、健康な若い男女から卵子と精子の提供を受け、
体外受精させた後、66歳の女性の子宮に移植したもので、
これまで9年間の不妊治療の末の成功だったと言います。
また、男女の双子を妊娠したものの、
男児は死亡、女児のみ、帝王切開の末に1,900グラムで出産したそうです。
ところが、新聞やテレビの報道では、
単に、66歳の女性が、世界最高齢記録で出産に成功した!
という表面的な事実にのみ、スポットを当てるばかりで、
それ以外のこと(卵子も精子も提供を受けていること)は、
スッポリと抜け落ちていました。
朝日新聞に至っては、“人工授精”による、
などと誤って伝えられています。
これでは、不妊治療というのは、
66歳の高齢の女性でも妊娠、出産を可能にしてくれる、
まるで、“魔法の杖”であるかのような、
そんな、誤った認識が、ますます、助長されるばかりです。
そして、このことは、その時が来れば、
治療を受ければ何とかなるだろうと、
仕事のキャリアやその他の事情で妊娠を先送りしている女性に、
間違った期待を抱かせかねません。
案の定、同じような懸念を伝える記事もあります。 http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050120301.html
今回、66歳の女性が妊娠、出産に成功した根本的な要因は、
“不妊治療”を受けたからではなく、
若い男女から、“質の良い卵子”と“元気な精子”を、
提供してもらったからです。
さらに、大きなリスク(母子ともに)を覚悟の上で、
帝王切開しても、双子の内のひとりは死亡、
生まれた女児も1,900グラムと通常の半分の体重しかなかったそうです。
妊娠するために、最も必要とされる条件は、
“質の良い卵子”と“元気な精子”が出会うこと、です。
この条件が整えば、 少々、タイミングがずれようと、
年をとっていようと、
卵管の通りが悪かろうと、
要するに、少しくらい“障害”があっても、
それを克服して妊娠するものです。
ということは、30代、40代で、
なかなか妊娠しないことに悩む女性がとるべき手段は、
あれこれ、検査を繰り返し、
少しの障害もみつけて治療に励むのも必要かもしれませんが、
それよりも、少々の障害なんか、克服してしまえるような、
そんな“良好な卵子”を育むカラダを作ることこそ、
大切なのです。
そして、それは、治療によるものではありません。
薬や注射や外科治療では、
卵子の質を改善することは出来ません。
不幸にも、間違った治療にかかれば、
かえって、質を低下させてしまう事さえ、あり得るのです。
卵子を良好な状態にし、 元気な精子を数多く育むのは、
カラダに本来的に備わっている“生殖力”に他なりません。
そんな、自然治癒力を高めるのは、
生活を見直すこと、ライフスタイルや食生活を変えることです。
いや、その前に、“意識”を変えることから、です。
現代社会では、つい、この30年ほどで、
人類が誕生してこのかた、何万年も繰り返してきた生活スタイルや食生活を、
快適で、便利で、手っ取り早いスタイルに大きく変化させてしまいました。
それは、表面的には豊かな社会を実現したかのようにみえますが、
快適さ、便利さは、綺麗さは、人間に自然に備わった力を、
大きく低下させてしまったようです。
たまたま、妊娠する力が低下気味であるということは、
そんな事を気づかせてくれるチャンスかもしれません。
これを機会に、今一度、不自然な生活をより自然なものに、
見直すことから始めるべきです。
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