不妊
  HOME妊娠への5つのステップ 》 ステップ4・ストレスとうまく付き合う
 
 
 
 
 
不妊改善に取組む上で常に頭をよぎるのは、
自分達は不妊治療を受けないといけない状態なのだろうか・・・、
いやいやその内、妊娠するさ、
いや妊娠するはず・・・、
なんとか妊娠して欲しい・・・、
やっぱり、治療を受けることになるのかな・・・、
という堂々巡りのぼんやりとした思いでしょう。
誰しも、自然な妊娠によって子供を授かりたいというのが共通する思いです。
それは、薬や注射自体、勘弁願いたいという単純な気持ちからでしょうし、
カラダにかかる負担やリスクも避けたいものです。
さらには、試験管ベイビーという言葉から連想される不自然さに対して、
なにもそこまでしなくてもというような抵抗感を感じるからでしょう。
いつか妊娠できればよいし、
出来なければそれはそれで仕方がない、
そんな気持ちであれば治療など受ける必要はないでしょう。
なにせ、不妊症と言えども子供を諦めた途端、
なんの問題もなくなってしまう訳ですから。

ところが、どうしても子供が欲しい、
そのためにはどんな苦労もいとわない、
そうなると、今度はタイムリミットのあることですから、
悠然と構えていられません。
俄然、少しでも可能性の高い治療をどんどん求めていきます。

これらは両極端です。
大抵は、自然妊娠に越したことはないけれども、
どうしてもダメだったら治療を受けたいという気持ちでしょう。
であれば、気にかかるところは、
どのタイミングで治療を始めるべきなのか、
どのように病院を選べば良いのか、
そして、通院が始まると、
このままこの治療で大丈夫なのかどうかというところでしょうか。
 
 
■大前提=あくまでも、主体は二人。
まずは、もちろん、これは治療に関してだけではないのですが、
全てにおける(かなり大袈裟です!)、大前提です。
いろいろ情報収集して、
専門家からいろいろアドバイスしてもらって、
そして、最終的には夫婦で相談して、決める、ということです。
なぜなら、治療にはリスクが伴うからです。
そのリスクっていろいろです。
例えば、直ぐに思い浮かぶのは薬や注射の副作用でしょう。
あとはですね、耳が痛い話だと思いますが、
最終的に100%妊娠する保証はないというリスクのことです。
決して悲観的に捉えないで頂きたいのですが、
現実には、確率は低いものの、
いくら努力しても妊娠出来なかったという可能性もあるということです。
ということは、後々後悔しないということが、
とてつもなく大切なのです。
それと、少し違う観点から言いますと、
不妊症の特異さがあります。
それは、不妊症と書くと、なにやら病気のようですが、
もちろん、不妊の原因になっているのが病気であることはありますが、
それ自体は病気ではありません。
なぜなら、当人が子供を望まなくなればその時点で、
問題は全くなくなってしまうからです。
ということは、冒頭にもお話したように、
子供を持つということをどのように考えるかによって、
判断が大きく異なってくるということがあるのです。
このような理由で、 あくまでも最終の判断は夫婦で行うことがとても大切なのです。
医師をはじめとする専門家は、医療技術を提供するのが役割です。
判断を委ねる対象では、決して、ありません。
自分達の人生です、自分達のカラダです、
自分達が一番よく知って、分かっているはずです、
自分達が当事者で、責任者です、自分達が決めなければなりません。
そして、そのような考えにたつと、
自然と気になる観点や集める情報も変わってきて、
いい意味で、より真剣になれるものです。
繰り返しますが、これはなにも不妊治療に限ったことではありません。
“あなたまかせ”な姿勢こそが最大のリスクです。
 
■不妊治療を始めるタイミングは?
もちろん、これはそれぞれの夫婦によって異なります。
もう、今すぐに、医師に相談すべき、という方もおられるでしょうし、
まだまだ、当分様子をみたほうが良いというケースもあるでしょう。
それぞれの状況によって全く一概には言えません。
結論から言いますと、
いろいろ試してみたものの、
どうも、自然妊娠する可能性が低いのではないかと考えられ、
かつ、二人が、治療を受けてでも子供が欲しいと気持ちが一致した場合です。
ただし、それほど肩ひじ張る必要もなく、
取りあえず検査してみて、そして、専門家の意見を求める、
くらいに考えるのがよいのではないかとも思います。
具体的な目安を列挙します。
まずは、妊娠することを意識しだして1年以上妊娠しないというケース。
やはり、なんらかの、妊娠しづらい要因があると考えるのが、
自然ではないでしょうか。
ただし、早合点しないで頂きたいのですが、
治療を受けなければならないと言っているわけではありません。
その要因をそろそろ検査してみてもよいタイミングではないでしょうか、
ということです。
次に、治療を受ける必要のある要因がありそうなケース。
排卵が起こっていなければいくら努力しても妊娠には至りません。
目安は、基礎体温表に高温期がなく、フラット(一相性)なこと、
また、無月経が長く続くという方も要注意です。
また、日常生活に支障をきたしてしまうくらいの月経痛があるとか、
不正な出血が度々見られるような方も早めに医師に相談されるべきでしょう。
そして、女性の年齢が35歳以上である場合。
これも、だからと言って、不妊の烙印をおして、
一刻も早く、治療を受けなければならないということではありません。
妊娠しづらくなる要因でもっとも多いのは加齢からくる妊娠率の低下です。
この場合も早めに検査を受けておくのが無難ですよ、ということです。
★通院すること=治療のスタートではないけれど
ここで付け加えておきたいのですが、
病院に通うことが、則ち、治療を始めるということではありません。
まずは、妊娠を妨げている要因はなんなのか、
それを突き止めるべく検査からです。
不妊治療は、最初から原因が明確で、
その原因に対しての治療を進められるというケースは稀で、
検査を繰り返しながらこれまで妊娠しなかった原因を突き止めていくのが、
一般的でしょう。
ただし、女性は生殖サイクルがありますから、
一時に検査を済ましてしまうことは不可能です。
それぞれの検査にタイミングを合わせて受ける必要があり、
結局、一通りの検査を受けるのに半年近くかかってしまうこともあります。
それらの事情から、検査と治療を同時に進めていく場合も多くなります。
 
■どの病院を選べばよいのか
★良い病院かどうか、自分たちに相応しい病院かどうか、2つの観点が必要
良い病院であることと、
そして、お二人の目的にはどんな病院が相応しいのか、
ということがポイントです。
この2つの観点から選ぶことが大切です。
まずは、良い病院であることというのは誰にでも分かります。
そして、表面的にある程度は判断がつきます。
スタッフの方の対応が良いとか、
先生がきちんと話しを聞いてくれるとか、
待ち合い室や診察室、処置室で、
不妊の患者さんへの気づかいがなされているかどうかなどです。
たいていはそこに通っている、もしくは、通っていた人で、
感覚が信頼できる人がいれば、 その人の話しを聞けばある程度は分かるものです。
もう一つ、表面的にはなかなか分からないかも知れませんが、
二人にとって相応しい病院なのかどうか、ということです。
これって、大切です。
不妊の看板を掲げていても、
どんな治療を得意とされているのか、
どのような方針で治療にあたっておられるのか、
病院によっては多少、異なるのが現実です。
また、実際にどこまでの治療や検査が可能なのかどうかも施設によって異なります。
ごくごく簡単に整理してみます。
一般には“ステップアップ療法”と言われます。
カラダに負担をかねない治療からスタートして、
徐々に、高度な治療、強い作用の治療へステップアップしていく方法です。
妊娠を妨げている原因を探りながら治療を進めていくというものです。
先にも触れましたが、 最初から原因が特定出来るケースは稀というか、
ほとんどないのが普通ですから、
必要最低限な治療で妊娠をという方針であっても、
最初から必要な治療がなにかは分からない訳です。
であれば、そろり、そろり、と始めていきましょう、という感じです。
オーソドックス、と言っていいかどうか分かりませんが、
一番多い治療方針であると言えます。
この方法は、患者本位の治療ということが言えますし、
患者自身がどこまでの治療を受けたいという希望があれば、
聞き入れてもらえやすいのではないでしょうか。
ところが、あまり、ステップを踏むことをマニュアル的に捉えてしまうと、
無駄な治療を延々と続けることになってしまうリスクもあります。
そして、それはより妊娠しづらいカラダになってしまう、
そんな悲劇を招きかねません。
このあたりは、医師の力量に左右されるところと言えるかも知れません。
一つの目安ですが、
周期が正常で基礎体温も2相を示して自力で排卵しているにもかかわらず、
取りあえずといって、 クロミッドという薬を出すようなところは要注意です。
そんなところから、 不妊専門のクリニックに多いのですが、
そのような無駄かも知れないステップは踏まずに、
体外受精や顕微授精のような高度な治療を中心とするところもあります。
高度な生殖医療を専門としていますから、
自ずと経験豊富で、
その実績から技術的にも高いものを有しているクリニックが多いようです。
いわゆる不妊専門の有名個人クリニックです。
ただし、そこまでしなくても妊娠出来たかも知れないのに、
カラダやコストの負担の大きい治療を選択するということになります。
どちらが良いかは、 病院に何を求めるかによって変わってきます。
高度な治療によってでしか、
妊娠出来ないであろうことがある程度明確になっているのであれば、
やはり、その治療の経験や実績が豊富な専門クリニックにかかるのが、
得策でしょうし、 その反対もあるということです。
このような観点で、
自分達に相応しい治療方針や治療方法の病院を選ぶことが大切です。
もし、ミスマッチを感じるようであれば、 積極的に病院を変えるべきです。
 
■どのように治療に臨むべきなのか
結論から言いますと、 医者を味方につけましょう、ということです。
極論しますと、医者も人間、人の子であり、 そして、人の親かも知れません。
信頼関係が築けて、素直で前向きな患者さんには、
自然と力が入るものです。
もちろん、良い意味で、です。
なんか、これまで、施設や医師をチェックするというか、
値踏みするようなことばかりお話してきたかも知れませんが、
実際に通院が始まると、
専門家ですから、信頼関係を築き、
ある程度ゆだねるところが絶対に必要です。
先に話しした、“あなたまかせの治療”はいけない、
主体的に自分達で決めることが大切だということと、
一見、矛盾するように聞こえるかも知れませんが、
言い換えれば、専門家、スペシャリストですから、
存分に力を発揮してもらいたい、いや、もらわなければならない、
ということです。
だから、信頼して、ある部分はゆだねるに値する医者を
選ばなければならない、とも言えるのです。
さて、具体的には、 積極的に情報を提供することです。
自分のカラダは自分が一番把握してよく分かっています。
ただ、妊娠しない、子供が欲しい、だけでは心もとないものです。
3周期以上の基礎体温表があれば、
卵巣や子宮の状態をある程度は把握することが可能です。
専門家には、多く情報を出せば出すほど、
的確な方法論を提示してもらうことが出来るはずです。
逆に、そんな貴重な情報を重視しない医者は要注意かも知れません。
そして、自分自身で不明な部分は、
かならず、率直に尋ねてみることです。
よくメールで相談を頂く中で見受けられるのは、
こんなことは医者に聞けないとか、 聞くべきではないと思ったとか言う方がいます。
通院している以上、 宿題を持ち帰るべきではありません。
★不妊治療に安易過ぎるのも、疑心暗鬼になるのも、どちらも考えもの
病院や医師との出会いは、“ご縁”ということもあって、
なかなか難しいところもあります。
ただ、不妊治療というものにあまりに疑心暗鬼になるのもなんですし、
安易に考え過ぎるのもどうかと思います。
それと、不妊を専門とする施設の紹介がなされている場合でも、
肝心な情報はなかなか公表されにくいようにも思います。
このテーマは今後も考え続けていきたいと思います。
皆さんからの体験談やアドバイスをお待ちしています。
 
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